抗うつ薬単剤治療、約半数は治療開始2年以内で再発

大うつ病性障害(MDD)の治療目標は、再発の長期予防であるべきだが、MDDに対する抗うつ薬の長期治療効果を比較した研究は少ない。イタリア・ミラノ大学のMassimiliano Buoli氏らは、MDD患者における異なる薬理学的特性を有する抗うつ薬の長期効果(再発、入院、副作用のための中断)を検討した。Human psychopharmacology誌オンライン版2014年11月13日号の報告。

対象は、単剤の抗うつ薬により治療中の外来MDD患者150例。フォローアップ期間は24ヵ月、カルテ、患者および家族からのインタビュー、ロンバルディア地域のレジスターから情報を得た。生存率分析(カプラン・マイヤー法)により、再発、入院、死亡イベントなど副作用による中断)を検討した。

主な結果は以下のとおり。

・対象患者の48.7%は、治療開始2年以内に再発を認めた。
・ノルエピネフリン・ドーパミン再取り込み阻害薬であるbupropionは他の抗うつ薬と比較し、MDDの長期治療において効果的とはいえなかった(fluoxetine以外:p=0.09、アミトリプチリン[商品名:トリプタノールほか]:p=0.13、フルボキサミン[デプロメール、ルボックスほか]:p=0.83、ベンラファキシン[イフェクサー]:p=0.5、トラゾドン[デジレル、レスリンほか]:p=0.58)。
・選択的セロトニン再取り込み阻害薬であるフルボキサミンも他の抗うつ薬と比較し、効果的とはいえなかった(citalopram:p=0.036、パロキセチン[パキシルほか]:p=0.037、クロミプラミン[アナフラニール]:p=0.05、セルトラリン[ジェイゾロフトほか]:p=0.011、デュロキセチン[サインバルタ]:p=0.024)。

出典

Buoli M, et al. Hum Psychopharmacol. 2014 Nov 13. [Epub ahead of print]

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