離脱症状に注意が必要なSSRIの投与中止

選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)は臨床現場で広く用いられている。SSRIは幅広い症状と関連しており、その臨床的意義は十分に理解されているわけではない。イタリア・ボローニャ大学のGiovanni A Fava氏らは、SSRI中止による影響について検討するシステマティックレビューを行った。Psychotherapy and psychosomatics誌オンライン版2015年2月21日号の報告。

文献のシステマティックレビューは、PRISMAガイドラインに準じて実施された。2014年7月に各種データベース(CINAHL、コクランライブラリー、PubMed、Web of Science)から、タイトル、要約、トピックスにおける以下のワードを検索した。検索ワードは、「離脱症状、離脱症候群、中止症候群、中止後症状」および「SSRI、セロトニン、抗うつ薬、パロキセチン(商品名:パキシルほか)、fluoxetine、セルトラリン(ジェイゾロフトほか)、フルボキサミン(デプロメール、ルボックスほか)、citalopram、エスシタロプラム(レクサプロ)」であった。

主な結果は以下のとおり。

・ランダム化比較試験15件、オープン試験4件、レトロスペクティブ調査研究4件、症例報告38件が抽出された。
・SSRI中止後症候群の有病率は変動が大きく、多くの研究でケースの同定が不足していたため推定できなかった。
・一般的な症候群は、薬剤中止後数日以内に発生し、数週間継続し、緩やかに漸減した。
・しかし、症状発現は多様で、遅発例や症状持続期間の長いものも含まれていた。
・症候群は、再発の徴候と誤認されやすい傾向があった。
・薬剤中止後の離脱症状を誘発しうる薬剤として、ベンゾジアゼピン系薬やバルビツール酸系薬および他の向精神薬に加え、SSRIを追加するべきである。

出典

Fava GA, et al. Psychother Psychosom. 2015 Feb 21. [Epub ahead of print]

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