貧血がうつ病リスク増加と関連

 成人のうつ病と貧血との関連を調査するため、いくつかの観察研究が行われているものの、一貫した結果が得られていない。そこで、うつ病と貧血との関係を明らかにするため、システマティックレビューおよびメタ解析が実施された。

 韓国・延世大学校のYong-Jae Lee氏らによる、Journal of Epidemiology and Community Health誌オンライン版2020年4月14日号の報告。

 2019年11月までに公表された関連文献を、4つのデータベース(PubMed、EMBASE、PsycINFO、Cochrane Library)より検索し、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。抽出した研究の方法論的質を評価するため、Newcastle-Ottawa Scaleを用いた。貧血と成人のうつ病との関連は、ランダム効果モデルを用いて、メタ推定値を算出した。

主な結果は以下のとおり。

・検索された研究9,706件のうち、最終的に14件(ケースコントロール研究:9件、プロスペクティブコホート研究:5件)、1万764例がメタ解析に含まれた。

・対象者の平均年齢は、38.4~75.0歳であった。

・ヘモグロビンの低レベルと成人のうつ病との間に有意な関連が認められた(ORまたはRR:1.23、95%CI:1.23~1.65)。

・さまざまな交絡因子で調整したサブグループ分析においても、結果は同様であった。

・さまざまな評価ツールによる出版バイアスについては、中程度の不均一が認められた。

 著者らは「貧血は、成人のうつ病リスクの増加と関連していることが示唆された」としている。

出典

Lee YJ, et al. J Epidemiol Community Health. 2020 Apr 14. [Epub ahead of print]

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