認知症予防に柑橘類は効果的か

いくつかの実験的な生物学的研究では、柑橘類が認知症予防効果を有していることが報告されている。東北大学のShu Zhang氏らは、柑橘類摂取と認知症との関連をコホート研究で調査した。The British journal of nutrition誌オンライン版2017年5月19日号の報告。

ベースライン調査では、日常の柑橘類摂取(2回以下/週、3~4回/週、ほぼ毎日)および他の食品の摂取に関するデータはFFQを用いて収集し、他の共変量データは自己報告アンケートより収集した。認知症発症に関するデータは、日本の介護保険データベースより収集した。柑橘類の摂取に応じた認知症のハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)は、多変量調整Coxモデルを用いて評価した。

主な結果は以下のとおり。

・1万3,373例における5.7年間の認知症発症率は、8.6%であった。
・認知症発症の多変量調整HRは、柑橘類を2回以下/週摂取した群と比較して、3~4回/週群で0.92(95%CI:0.80~1.07、p trend=0.065)、ほぼ毎日群で0.86(95%CI:0.73~1.01、p trend=0.065)であった。
・フォローアップの最初の2年間で認知症を発症した患者を除いた後でも、この逆相関関係は維持された。
・多変量HRは、柑橘類の摂取が2回以下/週を1.00(参照値)とした場合、3~4回/週で0.82(95%CI:0.69~0.98、p trend=0.006)、ほぼ毎日で0.77(95%CI:0.64~0.93、p trend=0.006)であった。

著者らは「交絡因子で調整後においても、柑橘類の摂取が頻繁であれば、認知症発症リスクが低いことが示唆された」としている。

出典

Zhang S, et al. Br J Nutr. 2017 May 19. [Epub ahead of print]

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