認知症ドライバーの運転停止を促すためには

認知症ドライバーの数は、今後十数年にわたって増加すると予測される。認知症は事故の高リスクと関連しているため、疾患の進行に伴い運転停止が必然となるが、認知症を抱える多くの人々は運転を停止することに抵抗を感じる。認知症ドライバーの運転停止の普及率と発生率に性差があるかどうか、認知症の有無による性差パターンを比較するため、メタ解析を行った。

カナダ・サニーブルック研究所のNicolette Baines氏らによる、The journals of gerontology誌オンライン版2016年12月26日号の報告。

運転停止における性差の観察研究を2015年7月にMEDLINE、PsycINFO、Scopus、CINAHLより検索した。メタ解析は、ランダム効果モデルを用いて行った。

主な結果は以下のとおり。

・認知症の有無にかかわらず、高齢者の運転停止における性差研究データは20件であった。
・運転停止は、男性よりも女性において有意に高かった(OR:2.11、95%CI:1.50~2.98)。認知症でない女性においても同様なパターンが認められた(OR:2.74、95%CI:1.85~4.06)。

著者らは「本検討において、認知症の男女では、運転停止のパターンが異なることが示唆された。これは、運転停止の前後において、認知症ドライバーをサポートするためにデザインされた性別特有のアプローチに影響を与えるであろう」としている。

出典

Baines N, et al. J Gerontol B Psychol Sci Soc Sci. 2016 Dec 26. [Epub ahead of print]

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