糖尿病は認知症の予測因子、ピオグリタゾンに保護効果の可能性も

糖尿病と認知機能障害や認知症リスクとの関連については、明らかになっていない点が残っている。中国・青島大学のMei Xue氏らは、これらの関連について、さまざまな側面から検討を行った。Ageing Research Reviews誌オンライン版2019年8月17日号の報告。

2019年6月までのプロスペクティブ研究をPubMedより検索した。相対リスク(RR)の推定には、変量効果モデルを用いた。それぞれのメタ解析の信頼性を評価し、メタ回帰分析およびサブグループ解析を実施した。

主な結果は以下のとおり。

・特定した2万8,082件の文献のうち、システマティックレビューの基準に合致した研究は144件であった。そのうち、122件についてメタ解析を行った。
・糖尿病は、認知障害(認知機能障害および認知症)に対する1.25~1.91倍の過剰リスクが認められた。
・前糖尿病においても、認知症リスクが高かった。
・糖尿病関連の生化学的指標では、空腹時血糖(FPG)は、認知障害と非線形に関連していた。2時間血糖値(2h-PG)、HbA1cレベルの上昇、空腹時血漿インスリン(FPI)の低値および高値は、認知症リスクの増加と関連が認められた。
・ピオグリタゾン(商品名:アクトスほか)の使用により、糖尿病患者の認知症リスクは、47%の減少が認められた。

著者らは「糖尿病、前糖尿病、糖尿病関連の生化学的指標の変化は、認知機能障害や認知症の発生率増加を予測した。ピオグリタゾンの保護効果については、ランダム化試験でさらなる調査が求められる」としている。

出典

Xue M, et al. Ageing Res Rev. 2019 Aug 17. [Epub ahead of print]

コメント

タイトルとURLをコピーしました