認知症の有病率を分析、年齢や性別によりどの程度差があるのか

認知症は、重度の神経変性疾患であり、異なる病原性によりいくつかのサブタイプに分類することができる。中国・南京医科大学のQing Cao氏らは、地理的、年齢的、性別的観点から認知症の有病率を包括的に分析した。Journal of Alzheimer’s Disease誌オンライン版2019年12月26日号の報告。

1985年1月~2019年8月の期間の認知症に関する文献について、PubMedおよびEMBASEより検索を行った。地理、年齢、性別で層別化を行い、分析を行った。群間の有意差検定には、メタ回帰を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・47件の研究が抽出された。
・50歳以上の認知症のプールされた有病率は以下のとおりであった。
●すべての原因による認知症 697人/万人(95%CI:546~864)

●アルツハイマー型認知症 324人/万人(95%CI:228~460)

●血管性認知症 116人/万人(95%CI:86~157)

・100歳以上におけるすべての原因による認知症の有病率は、6,592人/万人であり、50~59歳(27人/万人)の2.415倍であった。
・認知症患者数は、5歳ごとに約2倍になる。
・全体の分析では、男性(561人/万人)よりも、女性(788人/万人)の認知症有病率が高かった。
・60~69歳のアルツハイマー型認知症有病率は、女性(108人/万人)が男性(56人/万人)の1.9倍であった。
・一方、60~69歳の血管性認知症有病率は、男性(56人/万人)が女性(32人/万人)の1.8倍であった。
・認知症有病率は、アジア、アフリカ、南米よりも欧州、北米において高かった。

出典

Cao Q, et al. J Alzheimers Dis. 2019 Dec 26. [Epub ahead of print]

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