日本の長期ケア施設における向精神薬使用、BPSDとの関連

日本の長期ケア施設において、向精神薬使用が、BPSDの有病率、症状の回数、重症度、BPSD高齢者のケア負担と関連しているかを、北海道大学の尾崎 孝爾氏らが調査を行った。Aging & mental health誌オンライン版2016年9月1日号の報告。

長期ケア施設10施設のケアスタッフによるアンケートを用いて、認知症または類似症状の高齢者312例の横断調査を行った。NPIのアンケート版NPI-Brief Questionnaire Form(NPI-Q)を用いてBPSDを評価した。

主な結果は以下のとおり。

・向精神薬は、全対象者の45%、BPSD既往患者の47.5%で使用されていた。
・向精神薬使用は、BPSDの症状の回数、重症度、ケア負担の多さと関連していた。
・妄想、不安、脱抑制など特定のBPSD症状を有する患者では、そうでない患者と比較し、向精神薬使用がより多かった。

著者らは「認知症または類似症状を有する長期ケア施設の日本人高齢者に対する向精神薬使用は、他国のこれまでの報告と比較し、相対的に低かった。それにもかかわらず、BPSDの症状の回数、重症度、ケア負担は、向精神薬使用と関連していた」としている。

出典

Ozaki T, et al. Aging Ment Health. 2016 Sep 1. [Epub ahead of print]

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