日本での抗認知症薬による副作用調査、発現率や主な症状は?

 東京大学の今井 博久氏らは、抗認知症薬を使用している患者でみられる有害事象について、その種類、発生率、リスク因子を明らかにするため調査を行った。PLOS ONE誌2020年4月6日号の報告。

 抗認知症薬を調剤している薬剤師を対象に、アンケート調査を実施した。薬剤師が自宅を訪問し、届けた抗認知症薬を使用している患者に関する設問に回答した。設問内容には、患者の薬剤による副作用経験、患者背景、最初に訪問した際に患者が服薬していた薬剤数、薬剤師による抗認知症薬使用の妥当性の評価が含まれた。

主な結果は以下のとおり。

・全国の薬局1,673施設より、3,712例のデータを収集した。

・そのうち、863例に抗認知症薬が使用されていた。

・75歳以上の患者は、801例(92.8%)であった。

・有害事象が確認された患者は、170例(21%)であった。

・最も一般的な有害事象は、興奮/不安(45.1%)であった。

・多変量解析では、リスク因子は以下のとおりであった。
 ●1日10種類以上の多剤併用(p=0.030)
 ●不適切な使用(p=0.002)
 ●不規則な使用(p=0.034)

 著者らは「抗認知症薬を使用する際の有害事象を回避するためには、併用薬、抗認知症薬使用の妥当性、薬剤使用を最適にマネジメントする方法を医師および薬剤師で調査する必要がある」としている。

出典

Imai H, et al. PLoS One. 2020;15:e0231226.

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