軽度認知障害とアルツハイマー病を鑑別する方法

軽度認知障害(MCI)は、正常な老化からアルツハイマー型認知症(AD)への過渡期である。そのため、安定状態からAD進展高リスクMCI高齢者を抽出するために使用可能な基準を開発することはきわめて重要である。米国・The Nathan S. Kline Institute for Psychiatric ResearchのBabak A Ardekani氏らは、構造的MRIスキャンにより海馬体積インテグリティ(HVI)の新規測定値を計測するための自動アルゴリズムを開発した。Journal of Alzheimer’s disease誌オンライン版2016年9月20日号の報告。

安定状態と進展状態のMCI患者分類におけるHVIの有用性を決定するため、ランダムフォレスト分類アルゴリズムを用いた。将来のAD進展に基づきMCI患者164例は、2群に分類した(安定状態:78例、進展状態86例)。ベースラインとフォロアップ1年間の構造的MRI、認知テスト、遺伝情報、患者背景情報、バイラテラルHVIを含む16次元特徴空間(feature space)を使用した。

主な結果は以下のとおり。

・分類の全体的な精度は、82.3%(感度:86.0%、特異性:78.2%)であった。
・女性の精度(89.1%)は、男性(78.9%)と比較し高かった。
・女性の予測精度達成は、これまでの機械的学習アプリケーションの報告の中で最も高かった。

著者らは「本論文の方法は、安定したMCI患者から初期段階のAD患者を分離するために使用可能である。女性において、男性と比較し、精度の高い指標であると考えられる」としている。

出典

Ardekani BA, et al. J Alzheimers Dis. 2016 Sep 20. [Epub ahead of print]

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