認知症ドライバーの通報規定、どう考えますか

米国では、各州で医師による認知症ドライバーに関する州政府自動車省(DMV)への通報規定が異なっており、義務となっている州もあれば任意の州もある。また、この問題に関して規定がない州もあり、アーカンソー州もその1つである。一方でアーカンソー州の医師には、意に反して患者をDMVへ通報した場合に法的責任を負わされるリスクがある。そこで、ニューメキシコ州立大学のErika M. Gergerich氏がアーカンソー州の医師が抱える認知症ドライバー問題を明らかにする目的で調査を行ったところ、アーカンソー州議会が任意の通報規定を採択するよう求める結果が示された。著者は、「認知症患者の運転適性評価の訓練と同様、州の通報規定に関する医師への教育も必要である」と述べている。Gerontologist誌オンライン版2015年11月25日号の掲載報告。

研究グループは、アーカンソー州の神経内科医および老年病専門医が認知症ドライバーの問題をどのように捉えているのかを確認するため、3つの課題について調査用紙を配布した。(1)認知症ドライバーのDMVへの通報に関する州政策についてどのような知識を有しているか(2)認知症ドライバーの通報に関するさまざまな政策の選択肢について、どのような意見を持っているか(3)認知症ドライバーに関する通報の実務はどうしているか

主な結果は以下のとおり。

・回答から、リスクのある認知症ドライバーの評価や通報のプロセスに関し、かなりの懸念があることが判明した。
・通報について、任意を支持する意見が強く、義務化を望む声は少なかった。
・運転をやめることについての患者および介護者との対話については、論争中または継続中との回答が目立った。

出典

Gergerich EM. Gerontologist. 2015 Nov 25. [Epub ahead of print]

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