アルツハイマー病を早期に診断、アミロイドPET検査とCSFバイオマーカー

アミロイドPET検査ならびにCSFバイオマーカーは、いずれも高い精度で早期アルツハイマー病を診断できることを、スウェーデン・ルンド大学のSebastian Palmqvist氏らがBioFINDER研究で明らかにした。最も有効なCSF測定値とPET検査所見の間に違いはなく、それらを組み合わせて使用しても精度は向上しなかったことから、著者らは「早期アルツハイマー病の診断においてCSFバイオマーカーとアミロイドPET検査はどちらも精度は同等に高いので、利便性、費用、医師や患者の好みによる選択が可能である」とまとめている。Neurology誌2015年10月号の掲載報告。

研究グループは、前向き縦断研究BioFINDERのコホートから、健康な高齢者122例と、追跡期間中(3年以内)にアルツハイマー型認知症へ進行した軽度認知障害(MCI-AD)患者34例を対象として検討を行った。[18F]-フルテメタモールを用いたPET検査により脳の9領域におけるアミロイドβ(Aβ)の蓄積を評価するとともに、INNOTESTとEUROIMMUN ELISAを用いてCSFを分析した。さらにその結果を、ADNI(Alzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative)研究の対照群146例およびMCI-AD患者群64例で再検証した。

主な結果は以下のとおり。

・MCI-ADの鑑別に最も有効なCSFの測定値は、Aβ42/総タウ蛋白(t-tau)およびAβ42/過リン酸化タウ(p-tau)であった(曲線下面積[AUC]:0.93~0.94)。
・PET測定値も類似していた(AUC:0.92~0.93;前帯状回、後帯状回/楔前部および全新皮質の取り込み)。
・CSFのAβ42/t-tauおよびAβ42/p-tauは、CSFのAβ42およびAβ42/40より良い結果であった(AUC差:0.03~0.12、p<0.05)。
・カットオフ値は最適化されていないが、すべてのCSF/PETバイオマーカーの中でCSFのAβ42/t-tauが最も精度が高かった(感度97%、特異度83%)。
・CSFとPETの組み合わせは、いずれか一方のバイオマーカーを単独で使用した場合より良好な結果は得られなかった。
・これらの結果は、ADNI研究のコホートでも再現された。

出典

Palmqvist S, et al. Neurology. 2015;85:1240-1249.

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