小児に対する抗精神病薬処方が増加、診断名や使用薬剤について調査

小児や青年期に対する抗精神病薬の使用は増加しており、適応外での使用が懸念される。ノルウェー・Diakonhjemmet HospitalのRagnar Nesvag氏らは、国内の0~18歳の男女に処方された抗精神病薬について、使用薬剤と精神障害の診断に関して調査を行った。European neuropsychopharmacology誌2016年9月号の報告。

国民健康レジストリデータより、2010年の処方薬データおよび2008~12年の精神障害の診断データを用いて、抗精神病薬の使用率、使用薬剤、精神障害の診断、性別における診断カテゴリごとの使用薬剤を調査した。

主な結果は以下のとおり。

・2010年のノルウェーの小児、青年期に対する抗精神病薬処方率は0.18%(男児:0.23%、女児:0.13%)であった。
・男女ともに、リスペリドン(商品名:リスパダールほか)が最も処方されていた(男児:57.4%、女児:32.3%)。2番目に多かった薬剤は、男児はアリピプラゾール(エビリファイほか、19.4%)、女児はクエチアピン(セロクエルほか、27.4%)であった。
・主な精神障害の診断は、男児では、多動(49.9%)、自閉症スペクトラム障害(27.1%)、女児では、不安障害(41.5%)、うつ病(33.6%)であった。
・統合失調症様精神障害の診断は、男児11.1%、女児18.2%であった。
・リスペリドン処方男児の56.9%、アリピプラゾール処方男児の52.4%は、多動性障害と診断されていた。
・クエチアピン処方女児の57.1%は不安障害、52.4%はうつ病と診断されていた。
・抗精神病薬が処方されている小児および青年の主な診断は、非精神病性精神障害(男児では多動性障害、女児では不安障害やうつ病)であった。

出典

Nesvåg R, et al. Eur Neuropsychopharmacol. 2016;26:1412-1418.

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