チック症の治療、抗精神病薬の評価は

チック症群に対する抗精神病薬の有効性および安全性を評価するため、中国・四川大学のChunsong Yang氏らが、ベイジアンネットワーク・メタ解析を行った。Pharmacopsychiatry誌オンライン版2018年3月5日号の報告。

PubMed、Embase、Cochrane Libraryおよび4つの中国のデータベースより、チック症群に対する抗精神病薬の有効性を評価したランダム化比較試験(RCT)の検索を行った。

主な結果は以下のとおり。

・60件のRCTが抽出された。
・プラセボと比較し、ハロペリドール(商品名:セレネースほか)、リスペリドン(リスパダールほか)、アリピプラゾール(エビリファイほか)、クエチアピン(セロクエルほか)、オランザピン(ジプレキサほか)、ziprasidoneは、チック症状スコアの有意な改善が認められた(標準化平均差[SMD]範囲:-12.32~-3.20)。
・クエチアピンは、ハロペリドール、ピモジド(オーラップ)、リスペリドン、チアプリド(グラマリールほか)、アリピプラゾール、penfluridolよりも、チック症状スコアの改善に有用であった(SMD範囲:-28.24~-7.59)。
・アリピプラゾールは、チアプリドと比較し、チック症状スコアの有意な改善が認められた(SMD:-4.27)。
・penfluridolは、他のすべての薬剤と比較し、有効ではなかった。
・一般的に、非定型抗精神病薬は、忍容性が良好であった。

著者らは「チック症群の治療において、リスペリドンやアリピプラゾールなどの非定型抗精神病薬は、最も強力なエビデンスを有する選択肢である。なかでもクエチアピンは、有望な治療薬である。オランザピンやziprasidoneも有効であるが、そのエビデンスは限られていた。今後、異なる薬理学的治療を直接比較する高品質な研究が求められる」としている。

出典

Yang C, et al. Pharmacopsychiatry. 2018 Mar 5. [Epub ahead of print]

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