日本人自閉スペクトラム症に対するアリピプラゾールの長期効果は

東京都立小児総合医療センターの市川 宏伸氏らは、日本人小児(6~17歳)の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の治療に対する、アリピプラゾールの長期安全性および有効性を評価した。Psychiatry and clinical neurosciences誌オンライン版2017年9月23日号の報告。

本研究は、以前行われた8週間の二重盲検無作為化プラセボ対照試験のオープンラベル後続研究として実施された。登録患者には、アリピプラゾールが本邦で自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の適応を取得するまで、フレキシブルドーズ(1~15mg/日)にて投与を行った。

主な結果は以下のとおり。

・登録された86例のうち、70例(81%)が48週間の評価を完了した。
・平均治療期間は、694.9日であった。
・治療期間中のアリピプラゾール1日平均用量は7.2mg、最終平均用量は8.5mgであった。
・最も一般的な治療中の有害事象(20%以上)は、鼻咽頭炎、傾眠、インフルエンザ、体重増加であった。
・これらの有害事象の大部分は軽度から中等度であり、死亡例はなく、プロラクチン低下、バイタルサイン、身長、ECGパラメータを除く臨床検査値に関連する所見は認められなかった。
・48週時の、異常行動チェックリスト日本語版(ABC-J)の易刺激性サブスケールスコアにおけるベースラインからの平均変化量は、以前の試験のプラセボ群と比較し-6.3、以前の試験のアリピプラゾール群と比較し-2.6であった。

著者らは「アリピプラゾールは、日本人小児の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の長期治療に対し、一般的に安全であり、良好な忍容性と有効性が認められた」としている。

出典

Ichikawa H, et al. Psychiatry Clin Neurosci. 2017 Sep 23. [Epub ahead of print]

コメント

タイトルとURLをコピーしました