一人っ子や長子の自閉症、併存疾患に注意が必要

標準的なメンタルヘルスの社会的要因(家庭の収入、親の教育、小児期の逆境的体験など)を管理した後、兄や姉を持つ自閉スペクトラム症の小児において、うつ病、不安、行動の問題または注意欠如症(ADD)や注意欠如多動症(ADHD)の有病率について、米国・セント・ジョン・フィッシャー大学のGuillermo Montes氏が調査を行った。Maternal and child health journal誌オンライン版2018年2月10日号の報告。

米国子ども健康調査(National Survey of Children’s Health)2011~12年のデータを用いて、自閉スペクトラム症小児1,624例を、一人っ子、長子、兄姉ありの3群に分類した。クロス集計の補正デザイン、単変量・多変量ロジスティック回帰を推定した。

主な結果は以下のとおり。

・3群の自閉スペクトラム症小児は、年齢を除く人口統計学的特徴、小児期の逆境的体験、自閉スペクトラム症の重症度に関する親による報告について同程度であった。
・兄姉のいる自閉スペクトラム症小児では、うつ病、不安、行動の問題を有する割合が有意に低かった。また、ADDまたはADHD診断率も低かった。
・調整されたオッズ比は、0.12~0.53の範囲であり、強い関連性が示唆された。

著者らは「兄や姉のいる自閉スペクトラム症小児は、他の自閉スペクトラム症小児と比較し、メンタルヘルスの障害を併発する可能性が低かった。逆に、長子や一人っ子の自閉スペクトラム症小児は、これらのリスクが高かった。自閉スペクトラム症小児においてこのことがどのように寄与するか理解するため、さらなる研究が必要である。また、一人っ子や長子の自閉スペクトラム症小児に対する介入に、それが適応できるかを検討することが求められる」としている。

出典

Montes G. Matern Child Health J. 2018 Feb 10. [Epub ahead of print]

コメント

タイトルとURLをコピーしました