18歳未満への抗精神病薬使用、適応外処方が90%超

スペイン・バルセロナ大学病院のInmaculada Baeza氏らは、4~17歳の小児・青少年における抗精神病薬使用および変化について、精神科専門外来受診者259例を対象に1年間追跡調査した。結果、第二世代抗精神病薬が最も多く処方され、約93%は未承認の適応での使用であった。Journal of Clinical Psychopharmacology誌2014年10月号の掲載報告。

追跡調査は、小児・青少年専門精神科部門4施設を受診した、抗精神病薬未治療または準未治療(抗精神病薬治療を始めてから30日未満)の、4~17歳の連続患者265例を対象に行われた。抗精神病薬の種類、用量、併用薬について、ベースライン時、治療開始後1、3、6、12ヵ月時点で記録した。

主な結果は以下のとおり。

・ベースライン時の患者の平均年齢は14.4(2.9)歳、男性が145例(54.7%)であった。
・抗精神病薬の処方頻度は多い順に、統合失調症スペクトラム障害(30.2%)、破壊的行動障害(DBD、18.9%)、双極性障害(14.3%)、抑うつ性障害(12.8%)、摂食障害(11.7%)であった。
・全体で93.2%の患者が、未承認適応で抗精神病薬を使用していた。
・リスペリドン(商品名:リスパダールほか)は、全評価において最も頻度の高い処方薬であったが、診断によって抗精神病薬の種類に違いがみられた。
・すなわち、リスペリドンはDBD患者で最も有意に処方頻度が高く、オランザピン(ジプレキサほか)は、摂食障害患者で最も処方頻度が高かった。
・オランザピンとクエチアピン(セロクエルほか)は、リスペリドン後に最も多く処方された第二世代抗精神病薬であり、ハロペリドール(セレネースほか)は最も処方数が多かった第一世代抗精神病薬であった。
・追跡期間中、抗精神病薬多剤療法を受けていたのは最高8.3%の患者であった。
・追跡期間中の抗精神病薬について変更があったのは約16%の患者であり、主として第二世代抗精神病薬1剤をほかのものに切り替えるケースであった。

出典

Baeza I, et al. J Clin Psychopharmacol. 2014; 34: 613-619.

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