双極性障害の再発リスク、1年目で4割超

双極性障害(BD)の再発、再燃率の報告は、研究間で著しく異なる。大部分のデータは、選択基準の狭いスポンサードランダム化比較試験に参加している高度に選択された患者を対象としている。リアルワールドでの再発、再燃の気分エピソード(subsequent mood episode:SME)の真のリスクを推定するため、自然主義BD研究で報告されたSMEの割合についてメタ解析を行った。

スペイン・FIDMAG Germanes HospitalariesのJoaquim Radua氏らによる、Psychotherapy and psychosomatics誌2017年号の報告。

PubMed、ScienceDirect、Scopus、Web of Knowledgeより2015年7月までの研究を検索した。個々のデータまたはKaplan-Meier plotよりSEM出現までの期間を報告した研究を含んだ。

主な結果は以下のとおり。

・5,837例を含む12研究が、選択基準を満たした。
・インデックスエピソード後の成人におけるSME出現までの平均期間は、1.44年であった。
・SMEリスクは、最初の1年目で44%であった。この1年目のSME症例がいなくなったため、2年目は19%に低下した。
・このリスクは、双極I型障害(BD-I)よりも双極II型障害(BD-II)において高かった(HR:1.5)。
・BD-Iにおけるその後の躁病、混合性、うつ病エピソードリスクは、同じインデックスエピソード後に高かった(HR:1.89~5.14)。
・SMEの全体的リスクは、亜症候群性症状が持続していた患者で高かった(HR:2.17)。

著者らは「本研究データより、リアルワールドでのBD患者のSMEリスクについて、より信頼性の高い推定値が算出できた。SMEのリスク要因を明らかにするためにも、BD-II患者を対象とした長期間のさらなる研究が必要とされる」としている。

出典

Radua J, et al. Psychother Psychosom. 2017;86:90-98.

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