パニック症合併の双極性障害、その特徴は

最近のデータによれば、不安症は、単極性うつ病と同様に双極性障害と頻繁に合併する。イタリア・カリアリ大学のAntonio Preti氏らは、双極性障害に合併するパニック症に関する文献のシステマティックレビュー、メタ解析を行った。Evidence-based mental health誌オンライン版2018年4月10日号の報告。

システマティックレビューとメタ解析による優先報告項目について、文献調査や利用可能なエビデンスの選択と報告を徹底的にフォローした。メタ解析には、分散安定化Freeman-Tukey二重逆正弦変換を用いて、推定有病率を計算した。すべての研究における統合効果を推定するため、固定効果モデルとランダム効果モデルを使用し、逆分散法を行った。不均一性の測定と評価には、CochranのQ検定、I2統計量を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・プールされた推定値の算出には、横断的な有病率に関する研究15報(3,391例)および独立した生涯研究25報(8,226例)を用いた。
・潜在的な異常値の研究を除いた後、双極性障害患者におけるパニック症の全体的なランダム効果の時点有病率は13.0%(95%CI:7.0~20.3%)であり、全体的なランダム効果の生涯有病率は15.5%(95%CI:11.6~19.9%)であった。
・双極I型障害と双極II型障害との間に差は認められなかった。
・両推定値の有意な不均一性が報告された(I2>95%)。

著者らは「公表された研究から導き出された推定値では、双極性障害患者のパニック症有病率は、一般集団で報告された値よりも高いことが示唆された。パニック症の合併は、自殺行為リスクの増加や双極性障害のより重度な経過と関連している。しかし、パニック症を合併した双極性障害患者に対する治療は明確になっていない。本メタ解析より、双極性障害にパニック症は高頻度に合併しており、このパニック症は、慢性的な経過をたどる可能性がある」としている。

出典

Preti A, et al. Evid Based Ment Health. 2018 Apr 10. [Epub ahead of print]

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