うつ病と双極性障害、自殺企図リスクが高いのは

自殺企図は主な気分障害と関連しており、成人における自殺企図のリスクは、うつ病よりも双極性障害で高いといわれている。この関係は、若者でも同様かもしれないが、システマティックかつ定量的に検討したエビデンスはない。そこで、小児または青年の双極性障害およびうつ病患者の自殺企図について、ランダム効果メタ解析が実施された。

イタリア・Catholic University of the Sacred HeartのFranco De Crescenzo氏らによる、Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry誌2017年10月号の報告。

双極性障害またはうつ病と診断された小児または青年における、自殺企図の割合を比較した研究報告を検索し、ランダム効果メタ解析を行った。

主な結果は以下のとおり。

・1995~2017年までの研究報告は6件であった。
・対象は、米国および韓国の気分障害と診断された2,303例(3~18歳)。
・自殺企図の割合は診断により有意に異なっており、双極性障害(31.5%)>うつ病(20.5%)>軽躁または躁病のみ(8.49%)であった。
・メタ解析では、双極性障害>うつ病で自殺企図のリスクは有意に異なっており(OR:1.71、CI:1.33~2.20、p<0.0001)、自殺企図と自殺念慮を有する研究を除外した場合でも同様であった(OR:1.64、CI:1.26~2.15、p<0.0001)。

著者らは「若年気分障害患者における自殺企図のリスクは、双極性障害>うつ病>>軽躁または躁病のみ>>一般の若年集団であった」としている。

出典

De Crescenzo F, et al. J Am Acad Child Adolesc Psychiatry. 2017;56:825-831.

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