うつ病と双極性障害を見分けるための7つの特徴

大うつ病性障害(MDD)と双極性障害(BP)の鑑別は、患者の予後や治療において重要な意味を持っている。これまでの研究で、これら2つの疾患で異なる臨床的特徴が同定されているが、不均一性および再現性の欠如により限定的であった。米国・ジョンズホプキンス大学のA K Leonpacher氏らは、再現性を持つ大規模サンプルを用い、MDDとBPを鑑別するために、うつ関連の特徴の特定を試みた。Psychological medicine誌オンライン版2015年4月8日号の報告。

研究グループは、MDDおよびBPを有する患者データを適宜、収集・確認するために大規模なデータを用い、1,228例(BP-I:386例、BP-II:158例、MDD:684例)の被験者からなる初期開示データセットから、診断カテゴリー間で試験するためのうつ関連の臨床的特徴を34件選択した。ROC分析により、BPに関連付けられる有意な特徴を1,000例のBP-Iケースと1,000例のMDDケースの独立したサンプルを用いて検証した。

主な結果は以下のとおり。

・MDDと比較して、BP-Iとの有意な相関が認められたのは以下の7つの特徴であった。
■妄想
■精神運動遅滞
■無能力
■混合症状の多さ
■エピソード数の多さ
■エピソード期間の短さ
■うつ病治療後の躁経験歴
・これら7つの要因を含むモデルのROC解析では、独立したデータセットにおいて、BP-IとMDDを識別する有意なエビデンスが示された(曲線下面積:0.83)。
・混合症状数と抗うつ薬投与後の躁気分の2つの特徴のみにおいて、MDDに対しBP-IIとの関連が認められた。
・これらの要素は、新たな診断バイオマーカーの評価におけるベースラインの項目として組み込まれるべきである。

出典

Leonpacher AK, et al. Psychol Med. 2015 Apr 8. [Epub ahead of print]

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