双極性障害の診断遅延は避けられないのか

双極性障害(BD)の診断は、初期の診断でうつ病とされることが多く、BDの正確な診断や治療の遅れにつながっている。これまでの調査では、うつ病からBDへの診断変更の予測因子に焦点が当てられてきたが、この診断遅延の調査は多くはない。オーストラリア・シドニー大学のKristina Fritz氏らは、この診断遅延を説明できそうな患者の特徴や心理的要因をさらに理解するため、うつ病の初期診断後にBDと診断されるまでにかかった時間を検討した。Bipolar disorders誌オンライン版2017年5月22日号の報告。

精神科医による臨床評価を受け、一連のアンケートを完了した382例を対象とした。

主な結果は以下のとおり。

・初期にうつ病と診断され、その後BDと診断された患者は90例で、診断変更までの平均遅延期間は8.74年であった。
・後にBDと診断された患者は、平均して、より若い年齢でうつ病と診断、より多い躁症状の経験、よりオープンな性格、より良い対処能力を有していた。
・Cox回帰では、うつ病の診断からBDとされた患者は、より早期にうつ病と診断されており、診断変更までの期間の長さと、機能不全の可能性がより高まることへの関連が示された。

著者らは「本検討から、うつ病の早期診断がBDへの診断変更の遅れと関連することが示唆された」としている。

出典

Fritz K, et al. Bipolar Disord. 2017 May 22. [Epub ahead of print]

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