うつ病から双極性障害へ移行しやすい患者の特徴

うつ病患者の一部は、双極性障害発症の前段階である可能性があり、早期発見や予防が可能な場合がある。オーストラリア・メルボルン大学のA Ratheesh氏らは、うつ病患者のプロスペクティブ研究より、双極性障害へ移行する割合や特徴の予測を試みた。Acta psychiatrica Scandinavica誌オンライン版2017年1月18日号の報告。

システマティックな検索ストラテジを用いて、適切な基準の下、うつ病および双極性障害の診断確認を行った研究を特定した(最短フォローアップ期間6ヵ月)。ベースライン時予測因子に対する双極性障害の発症率およびある時点での有病率、プールされたオッズ比(OR)を調べた。

主な結果は以下のとおり。

・5,554件の出版物より、56件が抽出された。
・うつ病の成人の約4分の1(22.5%)と若者における、双極性障害発症に関する平均フォローアップ期間は、12~18年であり、最初の5年間が双極性障害移行の最大リスクであった。
・メタアナリシスでは、うつ病から双極性障害への移行予測因子として以下が確認された。
●双極性障害の家族歴(OR:2.89、95%CI:2.01~4.14、n=7)
●うつ病発症年齢の早さ(g:-0.33、SE:0.05、n=6)
●精神症状の出現(OR:4.76、95%CI:1.79~12.66、n=5)

著者らは「とくに双極性障害より広範なアウトカムが考慮される場合には、特定された予測因子を有する患者を観察し、予防成果が得られる可能性がある」としている。

出典

Ratheesh A, et al. Acta Psychiatr Scand. 2017 Jan 18. [Epub ahead of print]

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