双極性障害で多い、概日リズム睡眠障害

最近の研究によると、双極性障害(BD)と概日リズム睡眠障害との間に病態生理学的関連が認められることが示唆されている。しかし、BD患者における概日リズム睡眠・覚醒障害(CRSWD)の有病率を明らかにした研究はなかった。東京医科大学の高江洲 義和氏らは、BD患者におけるCRSWDの有病率と関連する要因を調査した。PLOS ONE誌2016年7月21日号の報告。

対象は、寛解期BD外来患者104例。対象者は、人口統計学的変数、BDの臨床経過、精神疾患と自殺の家族歴に関するアンケートに回答した。BDの重症度は、モンゴメリ・アスベルグうつ病評価尺度(MADRS)、ヤング躁病評価尺度(YMRS)を用いて評価した。CRSWDは、睡眠ログと睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)を用い、臨床面接により診断した。

主な結果は以下のとおり。

・CRSWD基準を満たした患者は、35例(32.4%)であった。
・調査時点とBD発症時点の年齢は、CRSWD群において非CRSWD群よりも低かった。
・精神疾患と自殺の家族歴を有する割合は、CRSWD群において非CRSWD群よりも高かった。
・多重ロジスティック回帰分析では、CRSWDはBDの若年発症、自殺の家族歴との関連が認められた。
・CRSWDの有病率は、BD患者ではきわめて高い可能性がある。

出典

Takaesu Y, et al. PLOS ONE. 2016 Jul 21;11:e0159578.

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