双極性障害治療、10年間の変遷は

過去10年間メンタルヘルスケアにおいて、双極性障害と診断された患者の処方パターンや変化を明らかにするため、デンマーク・コペンハーゲン精神医学センターのLars Vedel Kessing氏らは、集団ベースおよび全国データを用いて検討した。さらに、国際的ガイドラインからの勧告と調査結果との関係も検討した。Bipolar disorders誌オンライン版2016年2月18日号の報告。

集団ベースで全国的な研究が実施された。デンマーク全人口より、2000~11年までの10年間に、メンタルヘルスケアで躁病・双極性障害と初めての受診で診断されたすべての患者のレジストリベース縦断データと、すべての処方データが含まれた。

主な結果は以下のとおり。

・合計3,205例の患者が研究に含まれた。
・調査期間中、リチウムはあまり処方されておらず、抗てんかん薬と非定型抗精神病薬は、より多く処方されていた。
・リチウムは、第1選択薬から最終選択薬へ変化し、非定型抗精神病薬に置き換えられていた。
・抗てんかん薬は、第4選択薬から第2選択薬クラスとして処方されていた。また、抗うつ薬は、10年間高いレベルでほぼ横ばいであった(1年間の値:40~60%)。
・ラモトリギン(商品名:ラミクタール)およびクエチアピン(セロクエルほか)の処方が大幅に増加していた。
・併用療法は、リチウムと抗うつ薬の併用を除き、すべての組み合わせで増加していた。

結果を踏まえ、著者らは「調査期間中、主な変化は薬物処方でみられた。リチウムの処方減少と抗うつ薬の変わらぬ大量の処方は、国際的ガイドラインの勧告に沿わない」としている。

出典

Kessing LV, et al. Bipolar Disord. 2016 Feb 18. [Epub ahead of print]

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