双極性障害患者はパーキンソン病リスクが高い

パーキンソン病では運動症状および非運動症状を呈するが、その10年以上前から気分障害が先行して起こる可能性がある。また、双極性障害は、うつおよび躁エピソードが周期的に出現する疾患であり、病態生理にドパミンが関連している可能性が示唆されている。ポルトガル・リスボン大学のPatricia R. Faustino氏らは、双極性障害とその後の特発性パーキンソン病との関連について評価を行った。JAMA Neurology誌オンライン版2019年10月14日号の報告。

2019年5月までのパーキンソン病、双極性障害、躁病に関連するエビデンスを、Cochrane Controlled Register of Trials、MEDLINE、Embase、PsycINFOより検索した。対象研究は、双極性障害の有無によるパーキンソン病発症の可能性に関して報告している研究とした。2人の独立したレビュアーが研究を選択し、データを抽出した。変量効果モデルを用いてデータをプールし、オッズ比(OR)、95%信頼区間(CI)、I2を算出した。主要アウトカムは、パーキンソン病のORとした。

主な結果は以下のとおり。

・対象研究は7件(437万4,211例)であった。
・双極性障害の診断歴は、その後の特発性パーキンソン病診断の割合を増加させた(OR:3.35、95%CI:2.00~5.60、I2=92%)。
・バイアスリスクの高い研究を削除し感度分析を行ったところ、双極性障害患者ではパーキンソン病リスクの増加が認められた(OR:3.21、95%CI:1.89~5.45、I2=94%)。
・研究デザインと診断の確実性に基づき事前に計画したサブグループ解析では、有意な影響は認められなかった。

著者らは「双極性障害患者では、一般集団と比較し、パーキンソン病の発症リスクが有意に高い可能性がある。しかし、サブグループ解析では、この関連性を過大評価している可能性が示唆された。このことから、双極性障害がその後のパーキンソン病発症と関連していることを考慮し、双極性障害患者のパーキンソニズムの特徴を鑑別診断することが重要である」としている。

出典

Faustino PR, et al. JAMA Neurol. 2019 Oct 14. [Epub ahead of print]

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