双極性障害治療、服薬に影響を及ぼす薬剤誘発性体重増加

 双極スペクトラム障害の若年患者における第2世代抗精神病薬(SGA)の服薬アドヒアランスへの障壁に関して、医師、患者、患者家族の視点、およびSGA関連の体重増加の治療に対する考え方について、米国・シンシナティ大学のChristina C. Klein氏らが調査を行った。Journal of Child and Adolescent Psychopharmacology誌オンライン版2020年5月19日号の報告。

 18歳までに双極性障害と診断された225例およびその両親(128人)、これらの患者にSGAを処方した経験のある医師(54人)を対象に、SGA関連副作用、アドヒアランスへの障壁、体重マネジメント戦略の受け入れに関する調査を実施した。

主な結果は以下のとおり。

・SGA関連副作用として体重増加を報告した割合は、患者45.6%、その両親38.9%、医師70.4%であった。

・体重増加は、患者にとってアドヒアランスへの障壁の第1位(35.9%)であり、その両親にとって第4位(41.8%)であった。

・患者(61.5%)は、その両親(20.1%)や医師(1.9%)よりも、SGA開始時に体重管理のための他剤併用を希望していた。

・逆に、両親(54.9%)や医師(84.9%)は、10ポンド以上の体重増加を戻すことを目的とした次の薬剤を希望していたが、患者(61.1%)はあらゆる体重増加を元に戻すための他剤併用を希望していた。

 著者らは「双極性障害の若年患者において、SGA関連の体重増加は、服薬アドヒアランスを低下させる可能性がある。多くの若年患者は、SGA治療開始時に体重増加に対する薬理学的介入を希望しているが、両親や医師はためらっていると考えられる」としている。

出典

Klein C C, et al. J Child Adolesc Psychopharmacol. 2020 May 19. [Online ahead of print]

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