ブロッコリーに含まれるスルフォラファン、自閉スペクトラム症の易刺激性や多動性に有効

 自閉スペクトラム症(ASD)に関連する易刺激性は、自宅や医療現場でのASD患者のマネジメントに影響を及ぼす。ASD児の易刺激性改善に対するリスペリドン(商品名:リスパダールほか)とスルフォラファン(ブロッコリーの含有成分の1つ)補助療法の有効性を評価するため、ランダム化二重盲検プラセボ対照臨床試験が実施された。

イラン・テヘラン医科大学のSara Momtazmanesh氏らによる、Psychiatry and Clinical Neurosciences誌オンライン版2020年4月29日号の報告。

 対象は、4~12歳の薬物療法未実施のASD患者60例。対象患者は、リスペリドンとスルフォラファン補助療法またはプラセボ投与を行った2群にランダムに割りつかられた。リスペリドンの投与量は、体重20kg未満で0.25mg/日、体重20kg以上で0.5mg/日で開始し、漸増した。最大投与量は、体重20kg未満で1mg/日、体重20~45kgで2.5mg/日、体重45kg超で3.5mg/日とした。スルフォラファンの投与量は、体重45kg以下で50μmol、体重45kg超で100μmolとした。ベースライン時、5週目、10週目に異常行動チェックリスト(Aberrant Behavior Checklist – Community)を用いて評価を行った。主要アウトカムは易刺激性、副次的アウトカムは、多動性/ノンコンプライアンス、無気力/社会的相互作用スコア、常同行動スコア、不適切な発言のスコア、有害事象の頻度とした。

主な結果は以下のとおり。

・スルフォラファン群は、プラセボ群と比較し、以下の項目で大幅な改善が認められら。
 ●易刺激性(スコア:p=0.001、Time × Treatment effect:p=0.007)
 ●多動性/ノンコンプライアンス(スコア:p=0.015 、Time × Treatment effect:p=0.008)

・他の副次的アウトカムスコアに差は認められなかった。

 著者らは「ASD児の易刺激性や多動性に対するスルフォラファン補助療法の安全性と有用性が裏付けられた」としている。

出典

Momtazmanesh S, et al. Psychiatry Clin Neurosci. 2020 Apr 29. [Online ahead of print]

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