SSRI治療抵抗性強迫症に対して抗精神病薬増強療法が有用

 強迫症(OCD)は、人口の2.5%に影響を及ぼす原因不明の慢性的な精神疾患である。強迫症に対する従来の治療は、適切な治療反応が認められている。また、一部の研究において、抗精神病薬、グルタミン酸作動薬、リチウム、buspironeなどの増強療法により、治療反応の改善が報告されている。イラン・Mashhad University of Medical SciencesのAli Talaei氏らは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)治療抵抗性OCD患者に対する抗精神病薬増強療法としてのアリピプラゾール(商品名:エビリファイほか)およびクエチアピン(セロクエルほか)の有効性、安全性の評価を行った。Canadian Journal of Physiology and Pharmacology誌2020年4月号の報告。

 OCD患者には、まずSSRIで12週間の治療を行った。12週間後のYale-Brown強迫尺度(Y-BOCS)スコアが16以上の場合、アリピプラゾール群またはクエチアピン群のいずれかにランダムに割り付け、さらに12週間の治療を行った。

主な結果は以下のとおり。

・研究開始時点での、年齢、性別、教育、婚姻状況、Y-BOCSスコア、臨床全般印象度(CGI-S)スコアに両群間の有意な差は認められなかった(p>0.05)。

・両群ともに、1ヵ月後の結果は、2、3、4ヵ月と比較し、有意な差が認められた(p<0.001)。

 著者らは「アリピプラゾールおよびクエチアピンは、SSRI治療抵抗性OCD治療において効果的かつ忍容性の高い増強療法である可能性が示唆された。アリピプラゾールは、迅速な治療反応が得られる可能性があり、より効果的であると考えられる」としている。

出典

Talaei A, et al. Can J Physiol Pharmacol. 2020;98:236-242.

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