日本を含む世界15ヵ国における強迫症治療の調査

強迫症(OCD)治療に用いられる向精神薬、心理療法、新規治療法に関する国際的な傾向について、オーストラリア・シドニー大学のVlasios Brakoulias氏らが、調査を行った。Human Psychopharmacology誌オンライン版2019年1月10日号の報告。

OCD分野の研究者らにより、サンプル特性に関する要約統計量(Summary Statistics)が収集された。各国間の要約統計量の一貫性を評価した。

主な結果は以下のとおり。

・調査参加国は15ヵ国(アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、ギリシャ、インド、イタリア、日本、メキシコ、ポルトガル、南アフリカ共和国、スペイン、英国、米国)であった。
・19の専門施設より、OCD患者7,340例のデータを収集した。
・最も一般的に用いられる選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、fluoxetine(972例、13.2%)とフルボキサミン([商品名:デプロメール、ルボックスほか]913例、12.4%)であった。
・最も一般的に用いられる抗精神病薬は、リスペリドン([リスパダールほか]428例、7.3%)とアリピプラゾール([エビリファイほか]415例、7.1%)であった。
・経頭蓋磁気刺激療法などの神経刺激術、脳深部刺激療法、ガンマナイフ手術、精神科外科手術の実施は、1%未満であった。
・OCDに対する曝露反応妨害法(ERP)の実施やアクセスには、有意な違いが認められた。

著者らは「OCD治療の各国間の違いについては、さらなる評価が必要である。OCDに対するERPは、ガイドラインで推奨されているほど頻繁には実施されておらず、多くの国でアクセス困難であると考えられる。OCD治療では、最新の治療ガイドラインが推奨される」としている。

出典

Brakoulias V, et al. Hum Psychopharmacol. 2019 Jan 10. [Epub ahead of print]

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