ADHD児はケガをしやすい?治療薬による効果は

小児、青年における注意欠如多動症(ADHD)と意図しない身体的な怪我のリスクとの関連を定量化するリスク分析およびこのリスクに対するADHD薬の効果を評価するため薬剤分析について、メタ解析を用いたシステマティックレビューが行われた。

スペイン・Servicio Navarro de Salud-OsasunbideaのMaite Ruiz-Goikoetxea氏らによる、Neuroscience and biobehavioral reviews誌オンライン版2017年11月21日号の報告。

2017年6月まで、114のデータベースを検索した。リスク分析のために、ADHDと怪我との関連を推定する、性別でコントロールしたオッズ比(OR)またはハザード比(HR)について報告された研究を組み合わせた。薬剤分析のために、適応による交絡バイアスを回避した研究(自己制御方法を用いた4研究および時間とグループによるリスクを比較した研究)のメタ解析を行った。

主な結果は以下のとおり。

・リスク分析では、プールされたORは1.53(95%CI:1.40~1.67、28研究、ADHDなし:405万5,620例、ADHDあり:35万938例)、HRは1.39(95%CI:1.06~1.83、4研究、ADHDなし:90万1,891例、ADHDなし:2万363例、)であった。
・薬剤分析では、プールされた効果量は、0.879(95%CI:0.838~0.922、ADHD患者:1万3,254例)であった。

著者らは「ADHDは、意図しない怪我のリスク増加と有意に関連しており、自己制御研究によって示されるように、ADHD薬は、少なくとも短期間の保護効果を有する」としている。

出典

Ruiz-Goikoetxea M, et al. Neurosci Biobehav Rev. 2017 Nov 21. [Epub ahead of print]

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