ADHD診断にも影響、まずは睡眠改善が重要

睡眠に関する問題は、注意欠如多動症(ADHD)においてよく報告されているが、典型的な発達(TD)においてもよく見られる特徴である。睡眠とADHD様行動や認知不注意との関連について、ADHD児とTD児においてどのように出現するかを検討した。

英国・ロンドン大学(UCL)のFrances Le Cornu Knight氏らによる、Behavioral sleep medicine誌オンライン版2017年10月26日号の報告。

対象は、ADHDと診断された5~11歳の子供18例および年齢の一致したTD児20例。睡眠プロファイルは、子供の睡眠習慣に関するアンケートおよびアクチグラフ測定を用いて評価した。行動機能は、Conners’ Parent Report Scaleを用い、注意力は、コンピューター化されたConners’ Continuous Performance Taskを用いて評価した。

主な結果は以下のとおり。

・実際の睡眠時間に差がないにもかかわらず、ADHD群では睡眠の質が悪かった
・TD児の睡眠の質の低下は、注意力と関連がないにもかかわらず、ADHD様行動の増加が予測された。
・行動との関連がないにもかかわらず、ADHD児の注意力低下を予測する睡眠の質の低下に関して一貫した傾向が認められた。

著者らは「不十分な睡眠の質は、さまざまな形で発達のサブグループに影響を及ぼす。ADHD児では、睡眠不足が注意欠如を悪化させ、TD児では、ADHD様行動を誘発した。本知見は、小児期の過剰なADHD診断および睡眠に基づく介入の必要性を考えるうえで、重要な意味を持つ。まずは、すべての子供において、より良い睡眠習慣を促進することが重要である」としている。

出典
Knight FLC, et al. Behav Sleep Med. 2017 Oct 26. [Epub ahead of print]

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