ADHDは将来のうつ病リスクに影響するのか?

 注意欠如多動症(ADHD)は、将来のうつ病との関連が示唆されており、両疾患の間には遺伝的関連があるといわれている。英国・カーディフ大学のLucy Riglin氏らは、ADHDやADHDの遺伝的罹病性がうつ病と関連するかについて、2つの異なる方法を用いて調査を行った。Psychological Medicine誌オンライン版2020年4月6日号の報告。

 まず、Avon Longitudinal Study of Parents and Children(ALSPAC)研究より8,310例を用いて、小児ADHD(7歳)と若年成人の再発性うつ病(18~25歳)との関連を評価した。次に、2サンプルのメンデルランダム化(MR)分析により、ADHDの遺伝的罹病性とうつ病との関連を、公開されているゲノムワイド関連解析(GWAS)データを用いて調査した。

主な結果は以下のとおり。

・小児ADHDは、若年成人における再発性うつ病リスクの増加と関連が認められた(OR:1.35、95%CI:1.05~1.73)。

・MR分析では、ADHDの遺伝的罹病性がうつ病に及ぼす因果関係が示唆された(OR:1.21、95%CI:1.12~1.31)。

・うつ病のより広い定義を用いた場合、MR分析の所見と異なり、うつ病に対して弱い影響が示唆された(OR:1.07、95%CI:1.02~1.13)。

 著者らは「ADHDは将来のうつ病リスクを高め、ADHDの遺伝的罹病性がうつ病に及ぼす因果関係が示唆された」としている。

出典

Riglin L, et al. Psychol Med. 2020 Apr 6. [Epub ahead of print]

コメント

タイトルとURLをコピーしました